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スト魔女二次小説:水音の乙女 ~第19話~ [スト魔女二次小説]

第19話「訓練始めます!」


教練服に着替えた天音と優奈は、学校の校庭のような運動場に現れた。
教練服、といっても学校の体操服のようなものだったので、端から見ると学校の体育そのものだ。そこで天音は、優奈に魔法で寒さや暑さなどから体を守る肉体強化方法やシールドの張り方を教わった。

「天音は普段でもシールド張ったことなかったよね」
「使う必要ないもの。わあ、優奈。魔法で体守ると、しっぽを水の中に入れてても、ふやけたり冷たくなったりしないよ」
「よかったね。たぶんこれからは漁の時の比じゃないくらい、1日中水の中を見てなきゃならなくなるだろうから、これできないと命にかかわるよ」
「南の方に行くって言ってたから、水は冷たくないだろうけど、ふやけるのどうしようかと思ってたんだ。ありがとう優奈」
「ウィッチとしては極基本のことだって。これで成層圏に行っても平気だそうよ。知ってる?501JFWのサーニャさんとエイラさんて、ロケットブースター使って3万メートルまで登ったんだって」
「本当?成層圏って空気ほとんどないんでしょ?そんなこと出来るんだ。スゴイね、ウィッチって。・・・やっぱり、優奈とはいっぱい差がついちゃったんだな」

天音は小さく呟いた。
優奈はにっと笑った。

「何言ってんの。どうせすぐ追いつかれちゃうんだから、少しは先にいさせてよ」


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続いては、卜部と勝田の乗る零式水偵へ案内された。水偵は台車に乗せられて陸上に引き上げられていた。

卜部が自慢げに愛機の前に立ち、手で仰ぎ披露する。

「零式水上偵察機だ」

よく水上機は下駄履きなどと言われるが、陸上にあって全体が見えるせいか、翼の下についているフロートが機体に対して思った以上に大きくボリュームがあって、近くに寄ると独特の迫力があった。

「この飛行機は3人乗りなんだ。一番前が操縦する私。一番後ろが通信手兼機銃手の勝田の席。真ん中は偵察や航法を担当する人が乗る席だけど、今回は一崎がここに乗る」
「わたし、これに乗るんですか?」
「そう。まだ君はストライカーで飛べないからね。でも広い範囲でネウロイ探すには飛行機の機動力がないとだから、一崎はこれに乗って海を飛び回ってネウロイを探すんだ」
「ほわぁ~。でも、わたし水の中見るには、しっぽを水の中に入れないとなんですけど」
「そこでだ。捜索対象海域に着いたら、君は座席から出て、このフロートのところまでまで降りる」

卜部が搭乗員席からフロートまでの経路をつつぅーっと指していったところには、降りやすいように小さな取っ手がいくつもつけてあった。

「そしてフロートの上に乗っかって、そこからしっぽを水の中に落とせばいい」
「な、なるほど~」
「ということで、まずはフロートまで無事に降りる訓練だ。沖はけっこう揺れるから、しっかりやっとかないとね。まあ、この面倒なのも君が自分自身でストライカーで飛べるようになるまでの暫定策だ」
「いつ飛べるようになるの?」

勝田が天音に聞いた。

「ぜんぜんわかりません。なんだかストライカーを難しい調整しないとらしいんです。それで機械が回るようになったら、それから飛ぶ訓練ですよね」
「じゃあ当分は僕らと飛ぶんだね。」
「ようし。さっそく始めよう。まずは陸揚げされてる状態からだ。全員搭乗!」

こうして天音はこの日の残りの時間を、零式水偵のコックピットからフロートに降りたり登ったりする訓練に費やした。
陸上でやったあと、静かな湖面に零式水偵を降ろして同じことをやり、霞ヶ浦の中央まで飛んで同じことをやり、最後に鹿島灘の沖合いまで飛んで同じことをやった。



一方、千里は横川少佐に呼ばれて、射爆訓練が申し渡された。千里の任務は防空だけではなく、潜水艦への攻撃も加わったのだ。

「たぶん一崎さんは正確に潜水ネウロイの場所を言い当てると思う。だからあなたはその言われた場所に正確に爆弾が到達できるよう、緩降下爆撃ができるようになりなさい。敵の進路、深度、速度に合わせて最適な投弾位置がすぐ計算できるようにすること。わかった?」

千里は無言でこくりと頷いた。

「よし。まず図面で投弾位置について説明するわよ」

横川が黒板に数学の先生のごとく描く図式を、千里はノート片手にふむふむと聞き入っていた。



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夕方、日が落ちると訓練は終了した。横川少佐の前にみんなは一列になって整列した。

「天音、どうだった?」

優奈が聞くと、天音は疲れた顔をして答えた。

「手足が上がらないよ~。こんなに梯子みたいなの登り降りしたの初めてだよ」
「何やるにしても技術よりまず体力。新人の基本だな。よーし、明日から一崎は朝飯前に基礎体力つける訓練だ」
「は、は~い」

卜部に訓練メニューを追加されて、仕方なく返事する天音。

「それでは解散。私はしばらく横須賀に戻っちゃうから、明日からは葉山少尉、よろしくね」
「了解しました」
「よーし、飯の前に風呂行くぞ」

卜部が先頭に立って、葉山少尉以外のみんなを風呂へ連れていった。



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航空教練隊ともなると基地にはウィッチが沢山寝泊まりする事があるので、霞ヶ浦も女性用に大きな風呂を備えていた。

『女の人同士とはいえ、恥ずかしいな・・』

皆とお風呂に入ったり、お泊まりしたりというのをほとんど経験したことない天音は、脱衣場の端で脱衣かごを前にしてモジモジしていた。

「霞ヶ浦はでっかい風呂があっていいなあ」
「内地の港に寄港すると入湯上陸とかあるけど、これから行く東南アジアはどうなるんだろうね?」
「暑そうだからなァ」

そんな話をしながら、卜部は天音の目の前で、何のためらいもなくがばあっと服を脱ぎ捨てた。ばい~んと音が出たのではと思うほどに見事なお胸が空を仰ぎ、ふんふんと唄う鼻唄に合わせて天音の目の前で揺れている。
かたや勝田も慣れ親しんだ家にでもいるように遠慮なく服を下ろす。卜部のような出っ張り具合ではないが、それでも|二十歳《はたち》過ぎの女。たかだか十三の天音から見れば立派な大人の人なのである。大人の体を見せつけられて、天音は「あわわわわ」と目をそらしてしまった。

年上の二人は気にする風でもなくさっさと裸になると、卜部は黒髪のロングヘアーを手早く纏め、逆に勝田は左に縛っていたセミロングの髪を解くと、浴室の方へ行ってしまった。
そのすぐ後を追うように優奈と千里も付いていく。優菜が振り向きざまに脱衣所へ一声掛けた。

「天音、遅いよ!船に乗ったら順番とかもあるんだから、ちゃちゃっと入らなきゃだよ」
「あ、ああ~、ご、ごめん・・」

キョロキョロ左右を見て、誰もいない事を確認できると、やっとこ服に手を掛けられた。プリっと突き出たお尻はともかく、とんがってまだ丸みのない胸やくびれのない幼児体型は、十三歳ならもうちょっと成長しててもいいだろうか。

そんなコンプレックスが浴室に入る直前でまたためらいを誘ってしまう。手ぬぐいで前を隠して中を覗きこんだ。
ざぶざぶとお湯を体にかけていた優奈が天音を見つけると、すかさず指導に入った。

「ほれ、ちゃちゃっと入る!そして先ず体洗う!」
「優奈の鬼教官~」

勝田が子供のようにからかう。

「この後、他に入る奴もいないし、そうせかせかしなくたっていいじゃんか」
「そうはいきませんよ卜部少尉。天音は軍隊生活のいろはを教わることなく実戦に投入されそうなんだから、わたし達がきちっと基本を教えてあげないと」
「ぼちぼちでいいよ。なぁ」
「甘いなあ、卜部さんは」
「優奈は初期教練でよっぽど厳しい人に当たったんだねー」
「ははあ、田所司令のせいだろう。あの人が来てから霞ヶ浦が急に堅くなったって言ってたぜ」

そうなの?ここに来て本当の軍隊というものを体験し、実際はずっとかしこまったものなんだって思っていたけど、どうやらそれは田所司令の周辺だったから?

そんな中、千里がこいこいと天音を横に来るよう手招きしている。
様子を伺いながら天音はそろりそろりと入り、手ぬぐいで前を隠して背を丸めて千里の隣まで来ると、そこにあった木の腰掛けに座った。

千里は天音より10センチくらい背が高いが、華奢でほっそりしているせいかもっと長身のように見えた。裸になっていることで、そのスレンダーさがさらに際立って見える。

「最初は恥ずかしいかもしれないけど、すぐ慣れる。髪、洗ってあげよう」

そう言って千里は手桶の中の湯を天音の肩に掛けてくれる。

「えっと、ありがとうございます。い、いいんですか?こんなことしてもらって・・」
「構わない。目つぶって」

頭にお湯が掛けられた。よく泡立てられた頭髪用石鹸が、天音の少し癖のあるボブヘアーの上でしゃこしゃこと音を立てる。

あ、気持ちいい・・

「千里さんて、おいくつなんですか?」
「十五」
「わぁ、お姉さんですね。千里さんのストライカーって、えっと・・」
「二式水戦」
「さっきも聞いたけど、それって?」
「水上戦闘脚。制空戦闘するための、いわゆる戦闘機」
「ええ?」

驚いた顔を上げて千里の方に向いた。千里は両手を持ち上げて天音の髪を洗っていたので、目の前にはちょうど千里の熟れかけたお胸とお腹回りが飛び込んでくる形となった。

「はわっ!」

華奢でほっそりしているからそんなに大きいわけではないが、十五歳ともなると天音より随分体ができてきている。上から下まで真っ直ぐすとんと落ちた自分の体に見慣れているせいもあって、でっぱったりくびれたりと変化する体が妙にやらしく見えてしまうのは、そんなお年頃だからだろうか。
それより体力お化けでエネルギッシュな優奈と違って、物静かな千里が、戦闘機なんかで激しく戦うような人には見えなかった。

「結構危ない運転するから、そば飛ぶときは気を付けて」
「そ、そうなんですか?ぜんぜんそんな風に見えないです」
「よく言われる」



頭洗ってもらって、体は自分で洗って、隅々まで綺麗になったところで、やっとこ湯船に入る許可が出た。
この期に及んでまだ、背を丸めて手ぬぐいで体を隠している天音が湯船の端にしゃがむ。千里は細っこい体を湯船から上がる湯煙に当て、その横に立った。

「場合によっては何日も風呂入れないこともあるから、お湯汚さないために先に体洗うんだ。あと真水は貴重だから海上勤務では洗い方にもコツがある。今度教える」
「そうなんですか?やっぱり軍隊って、大変なんですね」

天音は足の指先でお湯の温度を確かめると、静々と身を滑り込ませた。ちょうどいい湯加減のお湯が、魔法で保護していたとはいえ、冬の海で冷えた体にじんわりと染み入り体を温めていく。思わず、「はうぅ~」と声が出てしまう。
千里も湯に身を沈めると、至福の極みに至りと顔を緩ませた。その顔を見た天音が思わず呟く。

「幸せそう・・」
「一崎さんも一度|艦《ふね》に乗れば、|陸《おか》の風呂のありがたみがわかる」
「ふ~ん」

既に先に湯に浸かって頭に手ぬぐいを乗せている優奈。走るのに邪魔になるからといつも頭の左右で縛っている髪を下ろし、肩まで垂れた髪の先が湯に浸って泳いでいる。天音と千里が二人して幸せな顔で並んでる前にゆらりと移動してきた。

「千里も甘いね、髪洗ってあげたりなんかして」
「でも、気持ちよかったよ~。あんなの初めて。千里さん上手ー」
「やってあげられるのはお湯の豊富な入港時だけ」
「そういえば船では水は貴重なんですよね?沿海漁業の漁船は1日2日で港に戻るからあまり意識しませんけど」
「天音も今のうちに|陸《おか》をよーく堪能しとくといいよ。これから軍艦での生活はいろいろ大変な目にあうだろうから」

優奈が脅しを加えた。

「なんか、心配になってきた・・」
「大丈夫、慣れる慣れる。それに私達ウィッチはいろいろ待遇いい方だから」

浴槽の縁に腕を掛け、大きな胸を湯に漂わせている卜部が笑顔で言った。

「ちなみに|艦《ふね》の風呂は海水風呂だよ」
「海水?」
「あれはよく温まるよー」

そこにすいーっと勝田が泳いできて話しに加わった。

「でも怪我してたりすると滲みるんだよね~」
「そういや、お前は昔っから生傷絶えなかったもんな」
「日焼けもするし、乙女の柔肌にはきついよー。砲弾の破片が当たったところなんか痕になっちゃったかな~」

さばぁっと立ち上がると、体を捻ってぷるりんとお尻をつき出し、横向いて確認をする勝田。

「それっくらいで痕なんか残るもんか」
「卜部さんの皮膚は異常に丈夫過ぎなんだよ~」
「そんなことあるもんか。同じだろー」

卜部も立ち上がって、二人してお尻を並べて、そんなところの肌の張り具合を張り合っている。
そんなのを目の前でやられるもんだから、天音は真っ赤っかになって顔を半分湯に沈めてしまった。

「はいはい、そういうのはあっちでやってください。天音が困ってますよ?」

優奈がざあっと湯から立ち上がって、年長者の二人を押しやった。

「ふぃ。まったくあの二人は仲良くてねえ」

という優奈に、天音が驚愕の表情で見つめている。というかその視線は一点に注がれていた。
その目線に気付いた優奈が、ふふんと顔をにやけさせて肩に掛かる髪をかき上げる。

「どお?成長したでしょ?」

優奈が海軍に入隊したのは半年前。その少し前に行われた適性検査を天音と優奈は一緒に受けたのだが、そのとき身体測定もあって、優奈の体は見たはずだった。しかし、もともと天音より発育がよかったとはいえ、今のような印象を受けた覚えはない。今目の前にいる優奈は、丸みも帯びて、出るところ、引っ込むところのメリハリも出てきて、なんかとても大人らしい体系になっている。特にその胸は、ひょっとすると年上の千里より・・・

「ほっほっほ。海軍のご飯はおいしくてさあ。栄養満点らしくて、なぁんか成長しちゃったのよねえ。ここの差はちょっと追いつけないかなあ」
「う、うそでしょ?!どーいうこと?これ!」

「ほーっほっほっほ」
「筑波さん、|艦《ふね》では運動不足がちになるから気を付けないとぷくぷく太るよ」

と注意する千里だが、このあと千里の食事量にもびっくりさせられることになる。



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食堂に行くと、食事の終わった男性兵士達とすれ違う形で中に入った。女性兵士も多く参加している世なので普通は一緒に食事を取るが、ウィッチはちょっと別格で、駐屯地や基地では食事の時間を一般兵の前か後にずらしていた。というのは、ウィッチの場合年齢が普通の兵より大幅に若い事が多いからだ。中には10歳くらいで入隊するような人もいるわけで、最初から階級が高いのと同様、若いウィッチを守るための処置でもある。

「卜部さんは士官食堂に行く?」

勝田が答えを分かっているのに聞いてくる。

「行くわけないだろうー」

少尉の卜部は士官食堂で取る資格があるが、兵上がりの彼女は皆と食べる方を選んだ。

「士官は食事代、別途取られてるのにね」
「それでもこっちで食う!おばちゃん、大盛ー!」

卜部の制服を見た食堂のおばちゃんは

「おやおや、少尉さん。兵食でいいのかい?」

と思わず聞いてしまう。

「いいのいいの。お腹膨れるなら皆とがいいの」

次に並んだ千里も注文を加える。

「こちらも大盛。お|櫃《ひつ》で」

な、なんか今凄い事、さらっと言いませんでした?

「おや、あんた千里ちゃんじゃないか。まあ~、大きくなって帰ってきたじゃないか。お|櫃《ひつ》だね、待ってな」

千里もかつては霞ヶ浦で水上ストライカーを練習して巣立って行ったのだった。千里を覚えていたおばちゃんは、中がパンパンに詰まったお|櫃《ひつ》におかずを山盛りにして千里に手渡した。

「ま、マジですか、千里さん」

天音は未だ掴みきれない千里姉さんがお|櫃《ひつ》を持ってテーブルに行く後ろ姿を目を丸くして追うのであった。
呆けている天音におばちゃんが台に腕肘して聞く。

「初めて見るね、お嬢ちゃん。あんたもお|櫃《ひつ》で食うかい?」

「はい・・」

心ここにないまま天音は答えてしまった。



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お腹がはちきれんばかりに膨れた天音は、宿舎の三段ベッドで横になっていた。

「1日にしてわたしより大きくなったかしらねえ。お腹だけ」

丸くなった天音のお腹を円を描くように撫でる優奈。

もちろんあのお|櫃《ひつ》を天音が全部食べられるわけがなく、ほとんど減ることなく残った分は全て千里のお腹に収まった。
「お替りに行く手間が省けた」と千里。

「どうしてあの細い体にあれが収まるんでしょう・・」
「世に底なしって言葉があるわけだよね」

そこへ部屋のドアをバーンと開けて入ってきたのは卜部率いる年上組み。勝田だけでなく葉山少尉までいた。3人は両手にいっぱい枕をかかえてやってきた。

「本日最後の訓練を始める。枕投げだー!」

卜部と勝田が手持ちの半分の枕を思いっきり優奈たちの方に投げてきた。横になっていた天音がびっくりして起き上がる。

「なになに?どうしちゃったの?!」
「天音ー、こっちおいでー」

勝田に呼ばれて卜部と勝田の方に行くと、天音と入れ替わるように葉山が優奈と千里の所に行った。

「よーし、この布陣で枕投げやるぞ。一崎、これは|魔法障壁《シールド》の練習だ」
「|魔法障壁《シールド》?」
「張り方教わったよねー?」
「あ、はい。一応」
「よっしゃー。始めよう!」

卜部と勝田から耳としっぽがぴょこっと生えてくる。

「|二十歳《はたち》過ぎたとはいえ、魔法力が完全に消失したわけじゃねーからな!」

そう言って左手を前に出すと、青いシールドが盾のように展開した。
反対側では優奈と千里がにやりと笑って、一際明るく煌くシールドを展開する。

「言っとくけど、私はウィッチじゃないからね。お手柔らかに頼むよ」

頬に大きな汗を掻いて葉山が言う。

「うりゃーっ!」

勝田が先陣を切った。
ただちに優奈が反撃に出る。

「現役ウィッチをなめんなー!」

優奈と千里の投げた枕は、簡単に勝田と卜部のシールドを通り抜け、二人の顔に命中した。ついでにシールドをさっと張れなかった天音も吹っ飛んだ。

「やべえ、勝田!もう私らのシールドは枕さえ防げねえ!」
「おーい、こっちの現役!前でて防御ーっ」
「ふぁっ、ふぁ~い」

顔を押さえながら天音が起き上がった。



そのころ、横須賀基地の浴場の脱衣所には横川少佐がいた。

「はぁ~、汽車の移動は疲れた疲れた。今度はストライカーで行こうかな。まだ飛ぶだけならできるよね」

制服のボタンをはずしていると、ふと壁に掛かった時計に目が行った。

「・・・そろそろ、枕投げやってるころかな?」

寝る前に|魔法障壁《シールド》の訓練を兼ねた枕投げをやらせること。
これを言い渡した張本人は、白熱しているであろう戦いを想像して、ふふっ、と笑みをこぼした。




続く


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濃い~天音ちゃんの入隊初日の訓練の様子でした。といっても訓練シーンはあまりなくって、半分はお風呂会に。
せっかくR指定もあることだし(R15ですが)、もっと官能的に描いてみたかったですが、才能無いようです。
登場人物の容姿は、実はあまりよく考えてないまま突入していて、今更ながらに少しずつ書いていっています。

いつもの3倍くらいの字数ですが、話し切ることなく一挙アップにしました。



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