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スト魔女二次小説:水音の乙女 ~第1話~ [スト魔女二次小説]

新連載になります。
片いなか・ハイスクール第2部も連載途中にもかかわらずですが・・・

タイトルは「水音の乙女」。
これはスト魔女の二次小説です。スト魔女の世界観を引き継いだサイドストーリとなります。

スト魔女とはストライクウイッチーズのこと。有名なアニメ・小説・メディアミックス作品ですので、ここでは説明はいたしません。
ストライクウイッチーズは、今はもう閉鎖してしまいましたがSo-netブログ小説仲間の「かっぱさん」が好きだった作品で、それでTSOも影響を受けたものです。
全ての作品や資料を読んだわけではないので、設定などに間違いなどあるかもしれません。またあまりよく練って書いてないので、修正バックデートすることもあるかもしれませんので、その辺もご了承ください。

本作品は二次小説投稿サイトの「ハーメルン」にも同時掲載していきます。
不定期更新になりますが、本作品も宜しくお願いします。

では第1話からスタートです。



第1話「親友からの手紙」


「優奈から天音に手紙が来たよ!」

クラスのみんながわたしの周りに集まった。学校に届いた優奈からの郵便物に、わたしへの封筒があったのだ。

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スト魔女二次小説:水音の乙女 ~第2話~ [スト魔女二次小説]

第2話「マレーの花」


シンガポールは雨季だった。

先ほどドザーッと降ったスコールは止み、次にやってくるだろうねずみ色の雲の間に現れた太陽は濡れた地面を温め、せっかく地上に落とした水分を早くも湯気に変えて上空へ戻そうと試みる。おかげで辺りはむせびそうなほどの湿気だ。湿気まみれのムッとする重たい空気は、肩にのしかかってくるような感覚さえ覚える。
しかしマレー人ウイッチ”シィーニー・タム・ワン”軍曹は、そんな湿気にもものともしない乾いた声で整備員達と笑談しながら、早くも乾き始めていた滑走路のアスファルトの上に仁王立ちして、よく冷やした椰子の実ジュースをストローで吸い上げていた。

「この調子であと2、3機落としたら、わたし少尉あたりに特進しないかな!」
「確かに撃墜数でいったら快挙ですよねぇ~。」
「もう6機ですよ。それもたった2ヶ月で」
「シィーニー軍曹はマレーの鏡っす。これでもうブリタニア人にでかい顔はさせないっす」
「むふふ、欧州の有名どころのウイッチと肩を並べる日も近いかも!もしかすると欧州に召還されちゃうかも!」

からからと絶好調のシィーニーに、後ろから皮肉混じりの一言が元の湿気た空気を引き戻した。

「グラディエーターでかね?」

それを言ったのは、ブリタニア人ロジャー・バーン大尉。部品の入った木箱にもたれかけながら嘲笑を浮かべていた。

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スト魔女二次小説:水音の乙女 ~第3話~ [スト魔女二次小説]

第3話「スタッキングネウロイ」


ブリーフィングルームには、先ほど皮肉ながらも反論できない一言を投げていったバーン大尉もいた。シィーニーが入室すると、さっそく左遷組トップのブリタニア人基地指令スミス大佐が、マレー半島が描かれた地図を背にして口を開いた。

「さきほどパハン管区の警備部隊から連絡が入った。タマン・ネガラのジャングルから北東方向に向けてネウロイが飛行中らしいとのことだ」
「経路上の村が襲撃されてるんですか?!」
「いや。町や村が襲われているわけではない。それにあの辺で大きな沿岸部の町ロンビンに向かっているわけでもない」
「はあ。ではどうするのです?」
「実は警備部隊が周辺の村から聞いた話では、このネウロイが飛ぶのはこれで3日連続とのことなのだ。しかもものすごく大きいらしい。そして移動速度は酷く遅いそうだ。なんでも上下に2つ並んでいるような形をしていて、戻ってくるときは1つになっているというのだ。村人の言うことだからどこまで本当なのかわからんが・・。今警備部隊が出現の報を受け、実物を確認しに行っている。シィーニー軍曹も出撃してそれを確認して欲しい」
「りょ、了解しました。で、そのネウロイを見つけたら、攻撃するんですか?」
「十分観察し、撃墜できそうと判断できれば、こちらから撃墜許可を出す」
「わかりました。では出撃準備をします」

バーン大尉が気合の入らない口調で続いた。

「現場まではセレター基地から直線で約150キロ。グライディエーターに増槽はなくていいな?」
「急いで行くんなら片道分積んでもいいと思いますが・・」
「増槽の在庫も燃料もそんなにあるわけじゃないんでね」

『機体ケチってるんだから燃料くらい潤沢に出しなさいよ。採油地だって近いんだから、もう!』

「ではシィーニー軍曹、武運を祈る!」

心の中では少しぶつぶつ思いながらも、スミス大佐のひじを張った威勢のいい敬礼に答礼すると、シィーニーは駆け足でハンガーへ走っていった。


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スト魔女二次小説:水音の乙女 ~第4話~ [スト魔女二次小説]

第4話「水音の乙女 その1」


「あまねー、帰りあんみつ食べにいこー」

教室に戻ったわたしに、手を繋いでやってきたクラスの女の子3人が声を掛けた。

「あ、ご、ごめん。わたしこの後漁協のお手伝いに行かなきゃで・・・」
「あっそうなんだ」
「じゃあお小遣いが入るのね!」
「そっか。そしたらあんみつは明日にしよう。明日は天音のおごりであんみつだよっ」
「そっそっそっそれはよっぽど大漁にでもならないと・・」
「期待してるよ~」
「イサキがいっぱい獲れたらお父ちゃんにお刺身作らせて天音の家に持っていくから」
「がんばってっ」

3人は繋いだ手を大きく振ってきゃぴきゃぴとはしゃいだ。

『今日はイサキじゃないんだけどな』

「じゃあわたしは終礼出ないで帰るから」
「いいなー、掃除当番もしなくていいんだ」
「ご、ごめんね」
「がんばーっ」

帰り支度をさっと済ませ鞄を肩に掛けると、まだ最後の授業の片付けで騒がしい学校を足早に出て行った。5時間目の授業の前に漁協から連絡があって、わたしは授業が終了しだい行くということで学校と調整がついていた。年に何度かこうやって緊急に呼び出されることがある。学校もそれを了承しているのは、わたしに備わった能力を買ってのことだ。

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スト魔女二次小説:水音の乙女 ~第5話~ [スト魔女二次小説]

第5話「水音の乙女 その2」


天音は種形に膨らんだ尾の先をじっと見つめた。

ここに今まで自分が磨いてきた能力の全てがある。この力を持ったばかりのときと今とでは、できることに天と地ほどの差がある。
それは、人類を救う手助けになるかもしれないという思いから努力してきた結果だ。

一時期は戦場に駆り出されることを覚悟していた。優奈と出会うよりずっと前のことだ。
わたしに魔法力が発現したのは、優奈に魔法力が現れるよりはるかに前の7歳のときだった。9歳のとき一度軍隊の人に連れて行かれて適性検査を受けた。でもまだ早いかなと言われて学校に戻った。そのとき立ち会った海軍のウィッチの人は、「その魔法力、磨きをかけておきなさい。いつか人類を救う力になる。そのとき迎えに来るから」と言い残していった。
だからきっと行く日がくるんだと思っていた。

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スト魔女二次小説:水音の乙女 ~第6話~ [スト魔女二次小説]

第6話「水音の乙女 その3」


つかんでいた尾の先端の準備ができると、次に尾がにゅうっと長く伸び始めた。2m近い長さにまで伸びると、その尾を桟橋から水の中に落とした。水中に落ちた尾は、先端の種形の部分が潮の緩やかな流れに乗って泳ぐように漂った。その脇に浮かぶ青白い輪がゆっくりと一定間隔で点滅している。

「準備できました」
「んじゃぁ。さっそぐ探ってくれるかー?」

山見の人が天音に呼びかけた。
波の下で泳ぐ尻尾とその先の種形の先端に力が入り、すうっと少し沈んだ。そして脇に浮かぶ青白い輪の点滅がなくなり、きいいいいんんっとまばゆく光る。ウグググっと力が蓄えられるようにみなぎり、青白い光が白色にまで沸騰したその時、パン!と弾けるように一瞬大きく瞬いた。水中にピーンいうと甲高い音が走った。しばらくして、様々な大きさ、高低をもったこーんこーん、くわんくわんという反響音が、様々な時間を経て返ってきた。
天音は目を閉じて静かにそれを聞き取っていた。

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スト魔女二次小説:水音の乙女 ~第7話~ [スト魔女二次小説]

第7話「コールサイン”キョクアジサシ”」


出発したとき海上は霧が立っていた。定着氷の先はよく晴れていて、そこでの任務は順調に終わったが、最後の家に辿り着こうというところでまだ霧が立ち込めているとしたら少々やっかいだ。
だが心配は杞憂に終わった。透き通るような薄い雲の下にはやや暗いグリーンの海が広がっていた。あとは船のそばの波が荒れてなければ大丈夫だ。
筑波優奈は次第に高度を下げていった。

「手紙とか、ちゃんと届いたかなぁ」

それは3週間前、中学の友達や先生宛に送ったものだ。もう着いていておかしくない頃だ。
優奈は今、ベーリング海を飛んでいた。


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スト魔女二次小説:水音の乙女 ~第8話~ [スト魔女二次小説]

第8話「海のネウロイ その1」


シンガポールで上下にスタッキングした新型ネウロイが現れ、下半分を海に落っことして、上だけがジャングルのどこかにあるネウロイの巣に戻ったと思われる事件が起きて1週間が過ぎた。

撃墜はできなかったものの、新型ネウロイの性能を調べ、交戦経験もあるシィーニーは、欧州から取材や、あわよくばスカウトでも来ないかとを首を首長竜にして待っていたが、残念ながらそのようなネウロイが欧州には現れる気配なく、シンガポールのブリタニア司令部でももうあの事件のことは忘れ、解決したものとして扱われようとしていた。


欧州召還の話がないとすれば・・・

その日の定例ミーティングを終えたシィーニーは、執務室へ戻るバーン大尉を廊下で捉え、愛想よく笑いながら問いかけた。

「バーン大尉?、新型機の話はどうなったんですかぁ?」

スタッキングネウロイはシンガポール方面では初となるビームを放つネウロイとなったが、非力なグラディエーターでそいつに威力偵察攻撃を仕掛ける見返りとして、大尉が新型ストライカーの導入を口約束した件の事だ。しかし大尉の冷めた目は少しも変化しなかった。

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スト魔女二次小説:水音の乙女 ~第9話~ [スト魔女二次小説]

第9話「海のネウロイ その2」


シンガポールからおよそ1000キロ離れたシャムロ湾。そこでブリタニアのタンカーと扶桑の貨物船が行き違おうとしていた。

双方の船は発光信号で挨拶を交わし、調子はどうだいと扶桑の船が語りかけたところだった。ブリタニアのタンカーが「絶好調ー!」と返事を返した直後。
ドバーッっという大音響とともに、タンカーのど真ん中から巨大な水柱が上がった。

「あんれまあ、さすが絶好調やのぉ。あれは何の花火じゃ?うちの船も景気付けにあんなの装備してみたいのぉ」

船橋にいたみんなが感心感心とその見事な水柱に見入って、何人か手を叩いている者もいた。
しかし滝のような水柱が落ちてくると、水霧から姿を現したタンカーは中央から真っ二つに折れており、前後に寸断された船体はほぼ同じ速度で水中に引きずり込まれていった。
唖然と見守る扶桑貨物船の船員達。何が起こったか把握するのに10秒かかった。

「沈没したぞ!」
「んなこたあ見りゃわかる!」
「なんで?絶好調ゆうとったろうが!」
「救助せにゃあ・・」

たまたま乗り込んでいた海軍士官が、船橋の窓に顔を貼り付けて船の残骸が漂う海を凝視し、信じられんといった様子で言った。

「あれは魚雷だ!魚雷攻撃にやられたのとそっくりだ」
「え?ぎょ、魚雷?いったい誰が・・」

その時、

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スト魔女二次小説:水音の乙女 ~第10話~ [スト魔女二次小説]

第10話「海のネウロイ その3」


最初の攻撃から3日目の早朝、生き残った扶桑貨物船がシンガポールに入港した。

貨物船の乗組員達は、ホッとする間も無く扶桑とブリタニア軍にただちに軟禁状態のようにされ、尋問が始まった。ブリタニア側の調査指揮官は空軍のバーン大尉である。

しかし船長や同乗していた海軍士官の話はともかく、甲板員たちの証言は尾ひれが付きまくって、もはや海の怪物が現れる海洋冒険物語のようで、襲ってきたのが本当にネウロイなのか判断できなかった。なにしろ海にネウロイである。聞く方も9分9厘疑いをもって聞いているというのもある。

暫くして、救助されたインドシナやシャムロ船の乗組員の目撃情報、襲ってきた怪物の想像図なども届き始め、扶桑貨物船の船長達の証言と一致する部分が再評価された。

チャンギ港に置かれた調査隊の臨時事務所で、テーブルの上に並べられた資料を精査していたバーン大尉が、喉を詰まらせるようにして呟いた。

「こ、これは、もしかして・・」


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☆☆ 災害時 安否確認 ☆☆




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