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オリエンテーリング (2) [片いなか・ハイスクール]

「片いなか・ハイスクール」連載第2回
<オリエンテーリング (2)>

俺達の前に、また切り立った斜面が正面に現れた。
土の斜面は急すぎて滑りそうだ。右に岩棚があり、そこを使った方が登りやすそうである。
「ジョン、あそこから登った方がよさそうだぞ」
アロンはB班のサブリーダーでもあった。おそらくこんな野山で遊んでいる経験は、この班ではアロンが一番かもしれない。ここに来るまでの間、自然とそんな知識がしれて、信頼がアロンに集まっていた。
「なるほど」
「でもすごい急ですよぉ。落ちたら大怪我しますぅ~」まったく自信なさそうなクリスティンだった。
「もうだめ、そんなとこ登れない」体力のないイザベルは見上げるような斜面に既にねをあげていた。
アンザックが少し登ってみる。
「手掛かりはいっぱいあって登り易いぞ」
「アンザックさん、手足長いですう。その段差は登れないですう」クリスティンが下から声をかけた。
「アロン、途中の何カ所かに男子を留まらせて、女子をフォローした方がいいんじゃないか?」ジョンが提案をした。
「それはいい案だ。あそこと、あそこかな。そしたらジョン、上の段まで行ってくれ」
「フォ、フォローって、どうやるんですか?」クリスティンが心配顔で聞く。
「手、引っ張ったり、後ろから押したりしてフォローするよ」
「う、後ろから?お尻押すんですか」
「結果的にそうなったら、ごめんね」
「い、いやですぅ~」
「どさくさにまぎれてやったら、蹴り落とすよ!」シャルロットがギロリと鋭い目で睨みつけてくる。
「だからなるべくそうならないようにするよ。アンザック、そのまま上まで登って、上からロープ垂らしてくれよ。そういうところはロープも使って登れるようにしよう」
「わーったー!」
疲れ切ったイザベルが力なく「わたし、そのロープで引き上げて・・」と言った。するとウォルトが意地悪気に笑いながら
「首にくくりつけて引っ張ったら首吊りだな。体に縛ってもあちこちにぶつかってあざだらけになるんじゃないか?」
「ひええぇぇ」
「自分で登るしかないよ、イザベル」アロンはイザベルに向って行った。続いて太ったウォルトを見ると、
「お前、岩棚の途中に留まれる?」
ウォルトはしばらく岩の積み上がった斜面を眺めると
「・・・いや、しんがりで誰か落ちたときのクッションになるよ」
「それいい案かも。じゃあ、しんがり任せた」
「おーい、登ると尾根に出て見晴らせるぞー。チェックポイント近いかもしれない」
上からアンザックが叫んだ。
「ほんとうか?やったな。ロープ結んだら投げてくれー」
途中まで登ったジョンがうれしそうに下に手を振った。
「イザベル、チェックポイントだって。がんばろ!」カーラが元気付ける。
中段まで登ったアロンが下に声をかけた。
「イザベルからのぼろー!」

次回「オリエンテーリング (3)」へ続く!

前回のお話「オリエンテーリング (1)」
☆☆ 「片いなか・ハイスクール」目次 ☆☆


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コメント 1

TSO

トロい展開でスミマセン。
オリエンテーリングの中盤まではこんな調子かも。がんばって読んでください。
ところで私はまっとうにオリエンテーリングをしたことはありません。
ぬわぁんだと~・・

by TSO (2010-01-03 20:11) 

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