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オリエンテーリング (3) [片いなか・ハイスクール]

「片いなか・ハイスクール」連載第3回
<オリエンテーリング (3)>

全員が尾根にたどり着いた。その尾根を少し登ると木々が開け、向う側が見渡せる。
チェックポイントの資料を記録係のウォルトが引っ張り出した。チェックポイント周辺の写真と説明、およびそこからの景色の写真である。そして叫んだ。
「ここだ!ここチェックポイントだ!ついたぞー!」
わあっと歓声が上がった。
ジョンがうれしそうに言う。「カーラ、ドジ担任に連絡してくれ、着いたって」
C組の担任がなぜドジ担任かは別の機会に話そう。
カーラは衛星を経由して繋がる電話を使って電話した。
「B班です。今第1チェックポイントに着きました。え?3つ並んだ石?え・・と、はいあります。はい。ダーニャ、そこの真ん中の石の上に何か書いてある?」
「この石?・・・あら、星マークが掘ってあるわ」
「星のマークがあります。当たり?やったー!」
「ヤッター!」とクリスティンも喜ぶ。
「11時8分、第1チェックポイント到着。水既に2リットル消費っと」記録係のウォルトがノートにメモしている。
「やれやれ、やっとひとつ?」シャルロットは嘆いていた。

アロンとジョンは吹き上がる風に汗を乾かしながら先を見ていた。そこへ、シャルロットもやってきた。
「次どこ?」
「あれだ。三角のはげ山。てっぺんに枯れ木が1本」
「あれ?直線ではそう遠くないけど、どうやって行くの?」
尾根の下はまた崖であり、下の方はおそらく川床がありそうだった。直線ではとても行けそうにない。
「尾根伝いに向うへ下って、あの川床をあの辺で渡って、森を突破するとはげ山の手前のちょっと開けたところに出る」とアロンが予想ルートを指さしなぞる。
「あんな遠回りさせんの!どうにかしてよー、あたし短気なんだよねー」
「ここ降りるか?一人で。その先で落ちて死ぬぞ」
「どうせ尾根下ったところで熊に会って死んだりするんだわ。なら下ってやる!」
「冗談ゆう元気があるならいいや」
「冗談言ってない!」
アロンとシャルロットの漫才をよそに、ジョンは冷静にウォルトに声をかける。
「ウォルト、こっから見た予想ルートを書き留めといてくれない?」
「えー?どれ。うわー、俺、絵はすっごい下手なんだよー」
「どうれ?わたし書いてあげよっか」ダーニャがノートを受け取ると、さらさらと書き始めた。絵が得意らしい。

次回「オリエンテーリング (4)」へ続く!

前回のお話「オリエンテーリング (2)」
☆☆ 「片いなか・ハイスクール」目次 ☆☆


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コメント 1

TSO

たらたらと書いてます。ブログシステムを使っての掲載なので、小さく区切って連載してます。その分更新頻度を上げたいと思いますが、貧乏暇なしなので思うようにいくかどうか・・

ところでシャルロットはフランス系、ダーニャはスラブ系という設定です。この2人は中学が一緒なので仲良しなのです。
by TSO (2010-01-04 21:26) 

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