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<俺の家は海賊(7):31年前> [片いなか・ハイスクール]

「片いなか・ハイスクール」連載第36回
<俺の家は海賊(7):31年前>

31年前、アンザック・ボールデンの祖父ダリル・ボールデン(当時39歳)はトラリス海峡で沈没船の宝をねらっていた。

その海峡の入り口で政府がチャーターしていた海洋機構調査船レグラド・ラー号と出会った。レグラド・ラー号は帆船の形をした優雅な船で、海流・潮流・海底地形などを観測するのが主な役目だが、本格的調査の事前調査に使われることもある。この船の指揮は政府系機関、海洋調査機構のリー・ワン教授が執っていたが、ダリルとは犬猿の仲だった。
今回レグラド・ラー号は事前調査で来ていた。

ダリルの船は、かつての仕事で知り合った石油王から格安で譲り受けた海洋観測船「レミーノア号」。ダリルはそれを改造し、船に付属していたリモート操作の無人潜水調査船(潜行能力1000m)、それに仲間と作った別名「ソウボール(saw ball)」というボール型の1名乗車潜水艇(潜行能力100m)2艘を積み、民間からの海洋・海底調査を請け負うほか、空いた時間で自ら沈船の宝探しをしていた。

レミーノア号の船首にはスポンソンがあり、なぜか捕鯨砲が設置されている。またソウボールは鋼鉄製で、体当たりができるほど頑丈な造りになっており、上部にぎざぎざのノコギリのようなブレードを付けていて、船の底を削るなどができる。

なぜこのような実力行使手段を装備しているかというと、見つけた沈船の宝は海賊に狙われるのだ。沈船調査も極秘で行わなければならない。宝が見つかったとたんに襲われる可能性が高まる。そして場合によっては海賊と戦う必要が出てくるのだ。そのためレミーノア号も28ノットと非常に俊足だった。


ダリル達がトラリス海峡で調査中のこと。ソウボールが海面に急浮上したとき、そこへたまたま高速大型モーターボートが通りかかり、そのボートは猛スピードでソウボールに衝突した。
ボートは空中を1回転すると転覆してしまった。

ソウボールからの連絡でレミーノア号がすぐ駆けつけるが、ボートの乗員は1名のみが見つかったが死亡。ひっくり返ったボートを引き起こして調べると、そこには自動小銃、手榴弾、自爆用爆薬といった物騒なものの他、この船の行き先(会合点と時刻情報)、そしてテロ支援国家「K国」の秘密があった。

「K国」の秘密とは?

それはK国の、とある潜水艦の予定航路だった。
その潜水艦は原爆製造部品を運ぶ役目を担っていたのだ。その潜水艦の航行ルートは、本来アメリカへ渡るはずの情報だった。しかし諜報員が寝返ったか、あるいはやられたかで、現在この情報を握ったものがK国に買い取りを要求したのだ。
このボートは会合点へ向かい、『K国の秘密』を渡して金を受け取ることになっていたのだ。つまり会合相手はK国ということになる。


次回「俺の家は海賊(8):レグラド・ラーの正体」へ続く!

前回のお話「俺の家は海賊(6):じいちゃんは海賊?」
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コメント 2

TSO

この物語、ちゃんと学園ラブコメ路線に戻れるんでしょうか・・。
大丈夫、戻ります。いつか・・・。
それまでは存分に暴れてもらいますので、まだまだ冒険活劇は続くのであります。

by TSO (2010-03-17 23:57) 

TSO

ヒロさん、はじめまして。Niceありがとうございます~。
まるでジャンル違うのにどうやってたどり着いたんでしょう。よろしくお願いします。

by TSO (2010-03-18 22:04) 

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