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<俺の家は海賊(12):出港> [片いなか・ハイスクール]

「片いなか・ハイスクール」連載第41回
<俺の家は海賊(12):出港>

「アラメイン一派ってなんですか?」
アロンはおじいさんに聞いた。
「こいつらは本物の海賊だ。最近わしらの周りをうろつくようになって気になっていたんだ。もしレグラド・ラーの件で動いてるんだとしたら、この海賊の黒幕はK国ってことだな」
「おじいさん、勇夫を拉致した奴ら、舵がここにあるとわかっちゃったんでしょう?こっち向かってますよね」
「わかっている。ダグ船を出すぞ。アンザック、ダグを手伝え」
「はい!」
アンザックはダグと部屋を出て行った。

「さて、急に出航すると外の警部がどう出るかな」
すると裕美子がまた奇案を示した。
「この際、警部には助けてもらった方がいいのではないですか?」
「警部にか!?」
「勇夫君襲った人達はどこまで過激な人達なんですか?場合によっては警部だって危ないですよ。一緒に沖へ連れて行ってあげては?」
ダリルはふうっと一息入れると、
「君らの洞察力にはおどろくね。確かにやりかねない連中だよ。ただ舵の秘密がばれるのがね・・」
と、ややためらった。
これにはアロンが答えた。
「悪いけど、まずは友達の命を優先させてください。それに今この船にレグラド・ラー号の舵ないし。聞いた限りではレグラド・ラー号事件は普通じゃないじゃないですか。向こうこそが海賊行為してるし、30年以上経った今にも引きずるほど根が深い事件なら、おじいさんを見逃してもらうのに警部と取引できるところあるんじゃないですか?」
タリルはまたニヤリとすると、
「老い先短いわしの心配は要らんよ。じゃあちょいと連れてくるか」
と言って甲板に出ていった。

船があわただしく、しかも出港しようとしている状態に警部も車から出てきていた。
「おい海賊!どういうことだ!」
「警部、船への乗船を許可する。緊急事態だ、助けてもらいたい」
「出航するつもりだろう、俺を沖に連れ出して人質にする気か?」
「ことは急ぐんだ、話してやるからまず乗れ!相棒も!ここから本部に『ちょっと遊覧する』と伝えればいいだろ」
するとカーラも外へ出てきて
「警部さん、お願いします」
とダメ押しする。これは効いた。

アンザックがもやいを解き終わり、ダグが操船、船が桟橋から離れ始めた。

「ったく、昔の人間はよ!」
叫びながら警部が船に飛び乗る。相棒も慌てて飛びついた。かろうじて舷側にぶら下がったところを警部、アロンとレソフィックで引き上げた。

「なんだってんだ!」


ワリルドノア号が急に桟橋から離れたのを、監視していたアラメインの一味も確認し、こっちへ向かっているリーダ格の男に連絡した。
そのリーダー格の男はかなり歳をくっていた。
「お前らで船を止められないか!」
・・(桟橋からはもう離れちまいました。追跡しますか?)・・
カメラ(?)は歳取った男を下から上へ移動する。顔に焦点があった。
その男は・・・

なんとリー教授だった!

「武装船で追跡しろ。奴の船を拿捕するのだ!」
さらに廃造船所から電話が来た。
・・(すいやせん、ガキに逃げられました)・・
「バカ者!」


次回「俺の家は海賊(13):リー教授」へ続く!

前回のお話「俺の家は海賊(11):勇夫脱出」
☆☆ 「片いなか・ハイスクール」目次 ☆☆


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コメント 1

TSO

海賊事件のエピソードは、主要メンバーの設定を明らかにするために書きました。つまりネタバレてしまえば、今後この物語でアロンを中心としたいろいろな出来事の主要メンバーがここで決定されているわけです。オリエンテーリングの章はC組の紹介が目的だったし、あそこにすべての背景を詰め込むわけにはいきませんから。

by TSO (2010-03-22 21:56) 

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