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<俺の家は海賊(15):追跡者> [片いなか・ハイスクール]

「片いなか・ハイスクール」連載第44回
<俺の家は海賊(15):追跡者>

「船長!小型の船が追ってきます!」

「連中に間違いないな。警部、保安庁に駆けつけてもらおうか。何分ぐらい逃げおおせればいい?」
「ほ、本当か?!たまたまその辺の船が近くに来てるんじゃないのか?」
ダグ・ジャンが叫ぶ。
「真っ直ぐこっちに向かっている。知り合いの船じゃねえ!」
警部の同僚は青い顔をしていた。
「本当ならまずいですよ。アラメインの船だったら攻撃されるかもしれません」
「領海内でそんな犯罪行為簡単にできるか!」
おじいさんは薄ら笑いをして警部に向って言った。
「こっちは普通の民間船だ。抑止力なんか何もないだろう。相手がアラメインなら本物の海賊だぞ」
アンザックの顔が恐怖で引きつっていた。

警部もしぶしぶ動き出す。同僚に向かって
「よし。お前第2管区第5支所にヘリの応援を要請しろ」
「は、はい!」
「ダリル!本物の舵はどう隠してあるんだ?そっちも早く保安庁の保護下に入れたい」
「港に係留中のダグの船に移し替えた。だが信用ある奴にしか引き渡せない。保安庁の人間が行っても、しっかり偽装されたらニセ保安官かどうかは区別つかないからな」
「お前の仲間が付き添っているということだな?」
「引き渡すには俺の仲間か、保安庁で顔が知れてるのはあんたぐらいか」

「警察か保安庁へ自分達から持ち込んだらどうですか?」
裕美子が提案した。ダリルはにっこりして答えた。
「ほう、それは面白い思い付きだ。だがダグの船には船を動かすだけの人数が乗ってないのだ。仲間を呼んでいるが、みんな海に出てる連中ばかりでな。陸からダグの船に来るのは一人だけだ」
アロンも提案してみた。
「沿岸警備艇に迎えに来させたら?警備艇なら偽装の心配ないし、少し早く保安庁の保護下に入るし」

ダグラス警部は少し考えていた。そして同僚へ声をかけた。
「応援要請の方はどうだ」
同僚の保安官は手でちょっと待ってと合図すると、しばらく電話で話を続けた後、振り向いた。
「ヘリ1機が約20分で来ます。それと警備艇1隻もまもなく出港、さらにもう1隻も準備でき次第来ます」
「よし。ダリル、ヘリが来たら俺はヘリで港へ戻る。それで舵を受け取る。俺なら受け取れるな?」
チャンが不安がる。
「え?ヘリいなくなって、この船大丈夫なの?」
「保安庁のヘリに一度睨まれれば、それで臨検すると警告を出したようなもんだ。追跡以上の行動はもう自殺行為だ。警備艇もすぐ来るしな」
警部が答える。
これらを聞いたダリルは了解した。
「よろしい。20分逃げおおせればいいんだな」


次回「俺の家は海賊(16):不審船」へ続く!

前回のお話「俺の家は海賊(14):レグラド・ラーの舵の秘密」
☆☆ 「片いなか・ハイスクール」目次 ☆☆


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TSO

タッチおじさんさん、niceありがとうございます。まだこのニックネームならいいですが、このまんま書いていいんだろうかという方、中にはいらっしゃる。ウケねらいなのかなー?
by TSO (2010-03-27 22:15) 

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