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<俺の家は海賊(16):不審船> [片いなか・ハイスクール]

「片いなか・ハイスクール」連載第45回
<俺の家は海賊(16):不審船>

小型船はワリルドノアの後ろから右横に出ようとした。
それを見た警部は「追い越すんじゃないか?」と言った、
が、ダグは
「甘いぜ旦那。後ろに見えてから本船は何度か微妙に進路を変えてみている。単に追い越すだけならこんなにぴったりついてくる必要はない。ほれ、既に50度も変針している。どこへ向かうつもりかね?」
ダリルはまっすぐ前方を見ながら言った。
「ま、この操船ではっきり分かる。ダグ、取り舵!」
「アイサ」
ワリルドノアは左へ急旋回し、元来た方へ向き直った。
するとどうだ、小型船もついてくるではないか。
ダリルはニヤリと笑った。
「決まりだな」


ダリルは巧みに船を操船し、船の後ろを取らせず、また横に並ばせず。
そうこうしているうちに、警部にヘリから連絡が来た。
・・(こちらハチドリ2号、ワリルドノアを視認した。不審船も確認。これから接近する)・・
「しっかり警告を与えてやってくれ」
小型船もヘリを見つけたようで、追いかけるのをやめて進路を変え始めた。
「逃げるぞ、卑怯な奴らだ」とリーダーが嫌悪感をあらわにする。
「往生際悪い奴らだ」警部もそれにならう。
ダグが吐き捨てるように言った。
「ヤロウ、公海に向ってやがる。ここは国際航路のある海峡だから、領海が狭いんだ」
ここはちょうど日本の津軽海峡のようなところなのだ。つまり陸地から非常に近いところに公海があるのだ。


ヘリは不審船を執拗に低空から追うが、まったく止まる気配がない。
・・(こちらハチドリ2号、不審船は漁船の船舶コードをつけているが、漁具を積んでない。停船命令にも応じない。ダグラス警部、このまま追跡したい)・・
しかし警部はそれを却下した。
「追跡は警備艇に任せてくれ。それより至急港に戻りたい。すまんが俺を拾ってくれ」
・・(警備艇の到着までまだ時間かかるぞ。その間に見失ってしまう)・・
「だがこっちが優先だ。一刻も早く保護下に入れて運ばなきゃならんものがある」
・・(わかった)・・


次回「俺の家は海賊(17):警部捕まる」へ続く!

前回のお話「俺の家は海賊(15):追跡者」
☆☆ 「片いなか・ハイスクール」目次 ☆☆


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TSO

HAtAさん、niceありがとうございます。

こちらの小説も夏の海の話題を準備してますが、このペースだと本当に夏頃になるやもしれない。
編集者とかいたら「だらだら書くのやめーい」って言われてるんだろうな。
by TSO (2010-03-27 22:34) 

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