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<俺の家は海賊(33):形勢逆転!> [片いなか・ハイスクール]

「片いなか・ハイスクール」連載第62回
<俺の家は海賊(33):形勢逆転!>

ワリルドノアの後ろで急にエンジン音がすると、船が1隻現れた。船首のスポンソンには黄色く塗られた単装砲のようなのがあり、人が一人そばに立っている。そしてそれが少しの白い煙とともにドンという音を立てた。
ロープ付きの矢のようなのが飛んでくる!

それはワリルドノアの船尾下の方に飛んでいくと、ガシャンという音がした。とたんにたるんでいたロープは、急に現れた船よって撒きとられ、ピンと張った。
ゴゴゴゴとワリルドノアの底のほうで音がする。
ガリガリという引きずり音とともに、ワリルドノアは下に下がった。そしてワリルドノアの下にいた黒い潜水艦は、急に表れた船に引っ張られてワリルドノアから離れ沖へ引きずり出された。
リー教授はその船を見て叫んだ。
「レ、レミーノア!!」
そうだ、かつてのダリルが乗っていた調査船、レミーノア号だった!
船首にあってリー教授の潜水艇を撃ったのは、レミーノアが装備していた捕鯨砲だったのだ。

リー教授達がびっくりしたそのとき、教授らの足元のハッチが急に開いて、ひょこっとクリスティンが出てきた。
上半身はキャミソールだけで、大きな胸がやたらと目に付く。男どもの目線はその一点に集中した。確かさっきまで薄い上着を羽織っていたはずだ。
そしてクリスティンは初対面の黒い服の男にペコリと頭を下げながら、今までの緊迫感とはまったく違う次元で話し始めた。

「す、すみません!おトイレ水びたしにしちゃいました。いっいえ、わたしが汚したんじゃありません!そ、その、ガガガって大きな音と振動があったら、急に壁にヒビが入って、そこから水がぴゅーって出てきたんです!びっくりしましたよ、もうー!それでそれで、手で押さえても出てきちゃうし、どうしようかなっていろいろ考えたんですけど、最終的には着ていた服をそのヒビに詰めたんです。そしたら完全じゃないけど、ほとんどぴゅーって出てるの止まったんですよ。決して床にたまってる水、私が汚したんじゃないですから。うっ、疑ってるでしょう!」

黒い服の男は慌てて
「い、いや、お嬢ちゃん!疑ってなんかないよ!」
海賊達がたじろいだそのとき、その隙をついて、ダリルの仲間達がリー教授とその仲間の2人に飛びかかった。
屈強なダリルの仲間達は、リー教授らが銃を取り出す暇も与えず、3人を拘束した。その手馴れた様子は、アンザックたちが見ても普通の堅気とは思えなかった。
やっぱりダリル達も海賊?
一瞬にしてぐるぐる巻きにされた海賊達を見てクリスティンが、
「あ、あの~、疑ってたとしても、そこまでしなくていいわよー」


次回「俺の家は海賊(34):アロン達発見される!」へ続く!

前回のお話「俺の家は海賊(32):船の上の様子」
☆☆ 「片いなか・ハイスクール」目次 ☆☆


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コメント 1

TSO

Ainoさん、xml_xlsさん、タッチおじさんさん、もみじさん、いつもniceありがとうございます。

遅ればせながら言い訳コーナー。
今回の見所はクリスティンの本領発揮!です。形勢逆転の立役者はまさにこの萌え少女です。

クリスティンは、この物語で考え出されたキャラです。原案を書いているときはハウルの友達少女Aとかだったんですが、話が進んでいくうちにおっとりした萌え設定に決まっていきした。イメージとしては、単行本しか読んだことないですが、ハルヒのみくるちゃんが似てるかな?

by TSO (2010-04-14 21:13) 

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