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<俺の家は海賊(35):アロン達を迎えに行くぞ!> [片いなか・ハイスクール]

「片いなか・ハイスクール」連載第64回
<俺の家は海賊(35):アロン達を迎えに行くぞ!>

ワリルドノアのところでは、小型潜水艇が捕鯨砲で撃たれた穴から浸水して沈没しそうだった。乗っていた乗員2名はレミーノアへ投降した。
ワリルドノアはまだ岩に挟まって動けなかったので、みんなはレミーノアへ乗り移った。
レミーノアに移ると、リーダーがダリルへ向かって言った。
「アロン達を助けに行きましょう!」
「うむ。ヤシャ、沿岸に沿ってレミーノアを湾の奥へ進めてくれ」
「了解、キャプテン」
ヤシャという現在のレミーノアの持ち主はエンジンを前進に入れた。

横ではダグラス警部が携帯電話でいろいろ話をしているが、状況を聞いたところでは、ようやく落とされたヘリのところに2台のパトカーが着いただけのようだ。当然のごとく海賊達のいる場所には間に合わないでいた。倉庫に閉じ込めた海賊の行方もわからない。というか、もう逃げられたのは確実である。
その様子を見てダリルはため息をついた。
「保安庁も警察もまるで使い物にならんな」


アロン達は斜面の藪を抜けて進み、湾の奥のもうひとつ突き出た岬を回った。岬の向こうには湾の湾曲した砂浜が見える。岬のすぐ下は海砂を採取して陸揚げするところらしく、桟橋と砂山があった。

桟橋を見下ろすところでアロンはチャンに電話を入れた。チャンが出る。
・・(アロン、無事か?みんなは?)・・
「みんなも、舵の残り2本の棒も無事だ。今、湾をもっと奥に行ったところの岬にいる。下に桟橋が見えるところだ。海賊や警察の方はどうなった?」
・・(こっちに乗り込んだリー教授と海賊はダリルさん達がとっ捕まえたよ。すごい手際だったよ、見せたかったなー。でも君達を追った海賊は、まだ追っかけてると思う。警察は倉庫のところまで着いたみたいだけど、海賊はもうもぬけの空で、次は君らを追っかけてる連中を追跡しようとしている。でも何かと後手後手だから歯がゆいんだよな。保安庁も巡視船が来ることになってるけど、まだ現れないし)・・
「さっきの海賊、まだ俺らを追っかけてるって」アロンはレソフィックの方に向くと言った。
「マジかよー」
・・(それで、僕らはレミーノアに乗り換えて、君らを助けるために今湾の奥に向かってるんだ。今地図見てるんだけど、岬の反対側の桟橋だっけ?そこへ船を向かわせるよ)・・
「わかった。じゃあ桟橋で落ち合おう」


レミーノアの船橋で、チャンは地図を指さしながらダリルにアロン達の場所を教えた。
「アロン達はここの桟橋が見えるところにいるそうです」
「わかった。ヤシャ。桟橋に船を着けて残りの子供達をひろうぞ。警部、追っ手の海賊もここに向かうだろう。後ろから追うのはいいから、桟橋へ警察を早く回してやってくれ」
「いや、警察にはこのまま海賊を追わせよう。巡視艇が2隻こっちに向かってるから、桟橋は保安庁で引き受けよう。それで挟み撃ちだ」
ハウルはキャプテンシートの背もたれに頬杖をしながらいかにも信用なさげに
「さっきから向かってるって聞くけど、姿見たことないわねえ」
と言うと、勇夫も同じような調子で
「現場はどんどん動いてるのに、一昔前のところにばっかり向かうからじゃないの?」
と言った。
それを裏付けるように電話してる警部が、
「え?巡視艇は港に向かってる?違う違う!湾の奥の採砂桟橋へ行ってほしいんだ!」
と怒鳴っていた。
ハウルは空いているのをいいことにキャプテンシートに座ると
「いいわよ、警部さん。私らで助けるから。ダリルおじいちゃん、もうちょっとスピードでないの?」
「はっはっは、もうこの船もオンボロだからな」
「でも今はいたわってる場合じゃないわよ。海流でも風でもイルカでも使ってスピード上げなきゃ」
「ははは!そのとおりだ。ヤシャ!まだソウボール積んでんのか?あれ捨てちまえ!少しは軽くなってスピード出るぞ!」
「あいよ、お頭!」


次回「俺の家は海賊(36):裕美子の作戦」へ続く!

前回のお話「俺の家は海賊(34):アロン達発見される!」
☆☆ 「片いなか・ハイスクール」目次 ☆☆


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タッチおじさん

長い文章何時も目を通してくださり、
適切なコメント感謝致しております
ありがとうごさいます、此れからも宜しく
by タッチおじさん (2010-04-15 19:14) 

TSO

Ainoさん、HAtAさん、xml_xlsさん、たっちおじさんさん、いつもniceありがとうございます!

タッチおじさんさま>
ふふふ、長い文章なら負けませんよ。このやたら長い海賊事件の章が書き終わっても、片いなか・ハイスクールの進捗は3分の1くらいみたいです。
小説の続き、楽しみにしてますよ~。
by TSO (2010-04-17 01:10) 

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