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<俺の家は海賊(39):わしの後を継ぐか?> [片いなか・ハイスクール]

「片いなか・ハイスクール」連載第68回
<俺の家は海賊(39):わしの後を継ぐか?>

レミーノアが桟橋に船体を寄せた。桟橋と船の間に挟まれたタイヤがギュウッと唸りを上げる。
勇夫が手を伸ばし、アロン達4人が船に飛び乗るのを手伝った。

船に乗るや否やハウルやリーダー、クリスティン達が4人に抱きついてくる。
「あはは!やったね!」
「すげぇ、グッドタイミングだったよ!」
「うぇっうぇっ、カーラさん、小泉さん、無事でよかったですぅ~」


ほどなく海上保安庁の警備艇も到着した。向こうからけたたましい音をたててパトカーもやってくる。
アンザックが
「遅せぇよ。もうみんなこっちで片付けちまったじゃんか」
といつになく強気になって言った。
「いや、まったく面目ない」
とダグラス警部とその相棒がやってきた。

カーラが手にしていた2本の棒を差し出した。
「はい、舵の棒。この2本のどっちかにフィルムが入ってるんでしょう?」
「どうやらそのようだ。鍵、出してくれ」
警部の相棒がリー教授から取り上げた鍵を取り出した。

金属の筒を取り出し、警部が底の穴に鍵を入れて開けると、2本両方から16mmのシート状のマイクロフィルムが出てきた。
レソフィックは驚いた。
「俺らが持ってたのに入ってたなんて、まあなんたる偶然」
その出てきたフィルムを見てカーラとアロンも
「神様って、やっぱりいるのね」
「悪いことはできねえなあ」
と言った。するとハウルが勇夫に向って
「気をつけたほうがいいわよ」とニヤつく。
「な、何で俺に向かって言うんだよ!俺何も悪いことしてねえぞ」

「それにしても小泉さん、見事な作戦でした」
チャンが裕美子に向って言った。アロンも同感だった。
「ほんとだ。軍師って呼んでやるよ」
メガネでよく見えないが裕美子が照れたような反応をする。
「え?いやだ、やめてください。咄嗟に思いついたような空絵事を実際に実行した皆さんの方がすごいです」
「いやいや本当に君達には脱帽だ。こんな冒険、現役時代のわしも滅多になかったぞ」
ダリルがみんなの肩をたたきながら大きな声で絶賛した。
「アンザック、どうだ、お前もわしのあと継ぐか?」
アンザックは飛び上った。
「ええ?!勘弁!俺、こんなことやり続けて生き残る自信ねえよ!」

わっはっはっはと夕暮れ迫る船上で、みんなの高らかな笑いが響いた。


次回「レソフィックの広報記事(1):女の子らしく?」へ続く!

前回のお話「俺の家は海賊(38):一網打尽!」
☆☆ 「片いなか・ハイスクール」目次 ☆☆


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コメント 3

TSO

はい、いつもの言い訳コーナー。
いやー、長かった!
もし読んだ方いたら、お疲れ様でした!!
どうでしたか?
これだけ書けばもう冒険活劇は十分でしょう。
よかったら感想聞かせてくださいね。

ところでこの海賊事件、勇夫君が拉致されたところから事件になりますが、
あれは昼飯後。それからだいたい日が落ちるまでという設定です。
仮に日が落ちるのを20時か21時くらいまで引き伸ばしたとしても、9時間ですか。
ダビ○チ・コードか、とぅうぇんてぃふぉー並みに凝縮された日ですね。
この子達、刺激ありすぎて外人部隊から帰ったエリア⑧⑧の風間真(古!)みたいに普通生活に戻れないんじゃないだろか。

ちょっと一休みしたら、次回からは新たな章へ。
今度こそラブコメ路線に突入できるか?乞うご期待です。
by TSO (2010-04-18 00:29) 

TSO

xml_xsl、Ainoさん、niceありがとうございます。

次章以降も引き続き読んでくれるとうれしいです。
by TSO (2010-04-18 13:53) 

TSO

タッチおじさんさん、ヒロさん、niceありがとうございます。
新章もスタートしましたので引き続きよろしくお願いします。
by TSO (2010-04-25 21:54) 

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