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<カーラの誕生日(5):飢えた勇夫が見つけた店> [片いなか・ハイスクール]

「片いなか・ハイスクール」連載第88回
<カーラの誕生日(5):飢えた勇夫が見つけた店>


獣道に入ってしばらくすると道はかなりな急坂になった。

「ここは登るの苦労したよー。3回はアタックしたな。逆さまにひっくり返ったり大変だったんだ」
「・・・なにしてるの、あなた達・・」
やや呆れ顔のカーラだった。



「でもね、登れるとうれしいんだよ。すんなり登れるときもあるし、やっぱこつってあんだよなー。」
横の木をつかみながら2人は坂を登って行った。

カーラが途中で後ろを振り向き、一息いれながら言った。
「こうなるとモーターサイクルって、スポーツね」
「そうだよ。全身汗だくになるんだぜ」


登りきると送電線の鉄塔の下に出た。
そしてそこから下に高速のサービスエリアも見下ろせた。

「あったあった。一時はどうなることかと思ったわ。なるほどね。山道走ってたらサービスエリア見つけたのね」
アロンはやや苦笑したような顔をした。
「そう思うだろ?でも実は違うんだ。俺らこの辺の山道見つけちゃ、片っ端から走ってたのは間違いないけど、あのときは弁当も買ってなくて腹減りまくりでさ。いい加減飯食おうぜーって言ったら、勇夫が『うおー、こっちだ、こっちに食い物の匂いがする!』って、この丘登り始めたんだぜ。あり得ねえよな」
「えー?勇夫君らしいね。でもこの坂1回じゃ登れなかったんでしょ?」
「それがあの時は勇夫だけ1回で登りきっちゃってさ。だから俺もレソフィックもムキになってアタックしたんだよね」
カーラはけたけたと笑った。
「飯食いに行こうって言って、つられてアタックしてるんだから、アロン君達も同類だわ」
「そんなことねぇよ!」


2人は斜面を下ると、藪の中からサービスエリアの敷地に入り込んだ。

カーラは肩についた葉っぱを取りながら、
「クスス山のオリエンテーリングとか、海賊事件とかのせいか、こういうところ歩いてもぜんぜん抵抗なくなったわ」

あははっとアロンは笑った。
「俺ら遊ぶとき、今度誘ってやるよ」
カーラは心なしか顔を赤らめて答えた
「ええ?・・・どうしよっかな・・」

するとアロンが急にカーラに歩み寄った。

「!」

カーラはびっくりした。

『あ、アロン君・・何?!』

アロンの手が伸びてきた。その手はカーラの頭の方へいった・・


「・・・・クモの巣」


カーラの目が点になる。

「きやああああああ!!」


次回「カーラの誕生日(6):私のため?」へ続く!

前回のお話「カーラの誕生日(4):秘密のルートらしい」
☆☆ 「片いなか・ハイスクール」目次 ☆☆



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コメント 2

ルピナス

こにゃにゃ~(´∀`)ノ
執筆お疲れ様でっす~
相変わらずドキドキしっぱなしのルピですw
何気なく好きな人のプライベートを聞けるのは嬉しいですね
しかも、誘ってもらえた!カーラ頑張れ!
手が伸びてきた時は私がドキッとしたwww
なんだ、くもの巣か・・・(´・ω・`)とか残念になったよ
可愛く叫べるカーラが羨ましいw

by ルピナス (2010-06-04 16:19) 

TSO

xml_xslさん、musemistyさん、copperさん、ケンケン@さん、F−USAさん、ヒロさん、dorobouhigeさん、Ainoさん、K-STYLEさん、ルピナスさん、ツナさん、aspirebeatさん、niceありがとうございます。
こんなにniceもらったの初めてじゃなかろか?

ルピナスさん、コメントありがとうございます。
ドキドキした?
もしそれができれば冥利に尽きます。
じれったい2人ですが・・・

by TSO (2010-06-11 00:33) 

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