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<ピクニック(7):カレシか僕(しもべ)か> [片いなか・ハイスクール]

「片いなか・ハイスクール」連載第111回
<ピクニック(7):カレシか僕(しもべ)か>


「なぁに、あたしもあの連中から選べっていうの?」

ハウルが相変わらず準備をみんなに任せ続けて、頬づえしながら聞いた。
クリスティンがメロンをスプーンで丸くくりぬきながら答えた。

「だって、わたし見る限り、いままで一番長く遊んでるわよぉ、あの男の子達と。いつもすぐ飽きちゃうか逃げられるかするのに」
「ぷぷっ」
ハウルががばっと立ち上がってカーラを指さした。「カーラ!今笑ったでしょ!」
「気のせいよ、気のせい」
「もう・・・、確かに今までの中では格段に打たれ強いかも・・誰が私の僕(しもべ)かしら」
「しもべ!」カーラが呆れて思わず叫んでしまった。




「まずその考えを改めることからしないと、向こうが振り向いてくれないわよ」
「クスクス」
「裕美子!笑ってる!」
「き、気のせいです」

「まったくもう・・。アロンが予約済みとなるとレソフィックか勇夫じゃない。あ、リーダーは生徒会つながりで裕美子とだもんね。でしょ?。リーダー、裕美子に気があるみたいだし」
クリスティンもリーダーの気持ちはよく把握している。
「リーダー、一生懸命気を引こうとしてるよね。なんかうまくないけど」
そう言いながらクリスティンは丸くくりぬかれたメロンの乗ったスプーンを口に運んだ。
「あっ」
「あわ、はへひゃっふぁ(あら、食べちゃった)。(もぐもぐ)。でもそういう不器用なところあるけど、クラスのまとめ役としては立派よねえ。それで、ユミちゃんはどうなの?」
「あは、そ、そうですね・・」

ハウルが後ろから飛びかかるとヘッドロックしてきた。
「気のない返事して。リーダーは好みじゃないの?」
「いたい、いたいです、ハウルさん、ロープロープ!」
ロープを探して手を伸ばした先にはクリスティンの大きな胸があった。

「!?」

これが自分と同じ性別の人?!
そのあり得ない豊かな感触に裕美子は一瞬手が止まった。

「はいっ。ハウル、やめなさい」
ハウルはちょっとだけ手を緩めると、のぞき込んだ。
「ね、リーダーでいい?悪い人じゃないし、お話し相手くらいならいいよね?それとも好きな人いるの?」
「あ、あの・・リーダーもみんなもいい人です。でも、わたしまだ恋愛するのは早い気がして・・と思うので・・」
ハウルはまじまじと裕美子を見ると、(何か感じ取ったように)ニヤリと笑った。
「ふふーん。思う人いるんだったらちゃんと伝えた方がいいわよ」

「で、ハウルどうするんだっけ?」
カーラが話を元に戻した。
「しもべ?」
「あんたの家来じゃなくて、カレシ!レソフィック君か勇夫君2者択一じゃない」

ハウルは人差し指を顎に当てて上を見ながらちょっと考えると、何やら苦笑いしながら
「カレシってどんなことしてくれるんだっけ?」と聞いた。
クリスティンが答える。
「一緒に遊んだり、おしゃべりしたり、相談に乗ってくれたり・・」
「それじゃ今のまんまじゃない」
「手つないだり、腕組んだり、抱きしめてくれたり・・ときにはチュッってしてくれるのよ」
「うわー、どっちにしてもらいたい?」
カーラがなんだか顔を赤らめて聞いてくる。ハウルは少し引きながら
「チュウはいいから、どっか食べに連れてってくれたり、遊び行くと冷たいジュース出してくれたり、肩がこってたらもんでくれたりもするのかなぁ」
「なんかカレシじゃない方に軌道修正されてない?」
「別に遊び相手だからって無理に彼氏じゃなきゃってことないでしょ」
ハウルがそう言うとクリスティンはにこにこしながら
「相性からいったら勇夫君よねえ」
とカーラに向かって言った。
「そうね・・不思議と行動が一致するというか、あっちも同じくらい突拍子もないことするし・・」
「いさお~?」
「じゃ、レソフィック君にしてみる?」
「う~ん・・・なんかあの人は見通しているように見せて裏表ありそうな・・・僕(しもべ)にするなら勇夫かなあ」」
「だからカレシだって」

クリスティンは、結局一人で黙々とフルーツを切っている裕美子の頭をなでるとにこにこして言った。
「うふふ。明日になればわかるわよ。自然と」

「そうするとクリスティンはレソフィック君だけど、彼でいいの?」カーラが聞いた。
「そうねえ・・相手してくれるかしら?」
「おや、相手してくれたらオッケーなんだ。こないだ3年の先輩の交際申し込み断ったでしょ。あれよりレソフィックの方がいいんだ~。でもあんなのが好みだったっけ?」今度はハウルが聞いた。
「でも・・膝枕してあげようって思うにはきっかけが足りないかな」
裕美子が驚いて包丁の動きを止めた。「膝枕ですか」
するとカーラがじっとうらやましげに一点を見ながら言った。
「その豊潤な胸に抱いてあげた方が喜ぶわよ」
「いやん。それはもっときっかけが足りないわ」
裕美子はさっきそれを触っただけにさらに驚く。「き、きっかけがあればやりますか」
「やってもいいわ。でもどうかな?・・好きになるにはそういう運命的なことがほしいわよね。あるなら喜んでよ?」
「ほえぇ~」と言いながらカーラと裕美子はお互いを見合った。

「クリスティン、そういうとこ結構明快なのねえ」


次回「ピクニック(8):バーベキュー当日」へ続く!

前回のお話「ピクニック(6):女の子達から見ると?」
☆☆ 「片いなか・ハイスクール」目次 ☆☆



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コメント 3

K-STYLE

(゜◇゜*)
なんだか聞いていてはいけないようなお話なのにゃ~
でも、しもべって・・・・・・(゜◇゜;)
by K-STYLE (2010-08-09 23:53) 

TSO

ヒロさん、copperさん、やまさん、K-STYLEさん、niceありがとうございます。

かっぱちゃん、感想どもどもありがとうです(^^)
今回は読者特権で男の子、女の子、両面の裏話を覗いてみました。が、うーん、実際はこんなじゃないだろうな~。
女の子はもっとドロドロか、もう夢を追いかける年ではないかな~。男の子はぜったい猥談だろうし・・・

by TSO (2010-08-10 00:04) 

ケンケン@

クリスティンもなかなかいいですね~
膝枕して欲しいです(笑)
by ケンケン@ (2010-08-10 18:08) 

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