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校外展覧会絵画展(2):写生大会(1) [片いなか・ハイスクール]

「片いなか・ハイスクール」連載第126回
<校外展覧会絵画展(2):写生大会(1)>


10月1日、9:30。

ポタ山の頂上にC組はほぼ集まった。リーダーは来た人をぐるりと見渡して確認した。

「まだ来てないのはウォルトとイザベルか」

その組み合わせを聞いてジョンはクスス山を思い出した。
「なんかオリエンテーリングのときみたいだな。途中でくたばってんじゃないか?」

するとクリスティンが心配しだした。
「わ、私見てきましょうか」
「ほっとけよ、そのうち来るよ」
レソフィックはぶっきらぼうに言う。

アロンはいい視力を生かして頂上へ至る道を追っていくと2人を発見した。
「あ、登り道の途中で2人して腰かけてるぜ。あれ?あんなところに椅子なんてあったっけ?」
「そのうち着くわね。じゃあ始めましょっか」
2人が来てることを聞いたダーニャは始めることにした。


チャンは周囲の景色を一望した。よく晴れていて、遠くの町もよく見える。ぽかぽかと温かかった。

「1人分担は20度だっけ?」
「どうやって分担決めるの?」カーラがダーニャに聞く。
「各自書きたい方向でいいんじゃないの?」

それを聞いた勇夫が素早く行動に入る。

「早いもの勝ちってことだな!うおぉぉ、俺、あの原っぱが見える方向な!」
突進する勇夫を見てハウルが叫んだ。
「ずるい!何も建物とかないところ選んでる!」
「早いもの勝ちだろ!」

勇夫を追いかけていくハウル。
争いごとになってるので裕美子が心配した。

「まだ着いてない2人とか欠席の人が不利になりませんか?」
「あの2人は遅れたペナルティだろ」
レソフィックがまた見放すように言った。
「レソフィック、あの2人になんか冷たくねえ?」
相変わらず2人を突き放してるレソフィックにパウロが聞く。
「べつに・・・でもなんかウォルトにはひっかかるものがあるんだよな」

カーラは欠席者の扱いは考えてきていた。かばんから18枚のカードを取り出すと
「欠席の2人はくじで決めます。作っておきましたから。えーと、よくシェイクして。あ・・アロン君、代わりに・・引いてくれる?」
カーラはちょっともじもじしながらアロンにカードを差し向けた。
「いいよ。じゃあまずアンザックの分」
アロンはカードを持つカーラの親指をつかむと引っ張り上げた。
「まっ、真面目に!!」
カーラがムキになって吠える。
「ジョーク、ジョーク」

アロンが今度はまともに取ったカードを受け取ると、そこに書いてある方角を確認した。
「80度から100度と出ました。えっと、あの原っぱのところです」
「ええ!そこは俺の領域だぞ!!」
さっき真っ先に描く方向を宣言した勇夫が飛び上がる。
「残念でした」
「きたーねー!そんなんありかよ!」
「きゃはははは!」ハウルは大喜びである。

欠席の2人の方向が決まり、勇夫が焦って見回す。
「あと残こってんのどこだよ・・・。うえ!あの彫刻が乱立してるところ?芸術家ってなにもの!なんだよみんなあんなけったいで複雑なのばかり作りやがって!ぜったいあそこはウォルトにしてやる!」

ダーニャはみんなが何で描くのかが気になっていた。見渡すと、色鉛筆、ポスターカラー、水彩、クレヨン、鉛筆、マジック、それはまあ多彩だった。
「何、みんな競ったように違うので描いて」


次回「校外展覧会絵画展(3):写生大会(2)」へ続く!

前回のお話「校外展覧会絵画展(1):展覧会実行委員」
☆☆ 「片いなか・ハイスクール」目次 ☆☆



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コメント 2

K-STYLE

こんばんにゃ(・◇・)/
にぎやかわいわいな感じでとっても楽しそう~

いつも感心してるですが、たくさんの登場人物が一緒のシーンって難しいのです~
でも、TSOしゃんは、みんなの個性をちゃんと出しながら、わいわい感を表現できててスゴイのにゃ~
(゜◇゜*)すてき~
学園ものなどの群像劇ならではなのですね~
これからはじまる、みんなの作品つくりがとっても楽しみ~
by K-STYLE (2010-09-25 21:08) 

TSO

ほちゃさん、やまさん、xml_xslさん、K-STYLEさん、niceありがとうございます。

かっぱちゃん、コメントありがとです。
文章はもうだめだめですよ~。自分で読み返しても、たどたどしくてすっきり読めません。
18名ものクラスメイトを書き分けられるかっていうのは、性格付けは結構うまくいった感じあるし、頭の中はマンガとして場面は出てくるので、原案のセリフ集みたいのはまだいいんですが、いかんせん文章が書けません。イラストで補足してってのも絵が下手だし、読者の方々の想像力で補ってもらってるって感じです。
もっとたくさん本を読めってことでしょうね。

ちなみにこの章、作品の出来はそんな重要ではなく、その作成過程が話の中心になります。
by TSO (2010-09-26 19:27) 

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