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<12月(2):月曜日(その2)> [片いなか・ハイスクール]

「片いなか・ハイスクール」連載第165回
<12月(2):月曜日(その2)>


生徒会が終わり、教室へ帰る廊下をチャンと裕美子は一緒に歩いていた。

「裕美子さん、うちの学校もクリスマスのイベント何かすればいいと思いませんか?本校は何かやるそうですよ」
「予算がないんじゃないですか?分校は」
「もしそうだとしたら不公平ですよねえ。同じ学校なのに。ところで、クリスマスはどうされるんです?」
「・・わたし誕生日が近いので、だいたいクリスマスと誕生会を兼ねて家族と過ごしてます」
「へえ。友達呼んだりするんですか?」
「・・・あんまり・・・でも今年は違うかしら・・・・あ、アロン君」

教室の前まで来たら、向こうからアロンが戻ってくるところだった。


「やあ。終わった?」
「アロン、どうしたんだい?遅くまで残って」
「え?宿題やっつけてたんだけど。生徒会もちょうど終わるだろうし」
「なんで生徒会終わる時間を気にするんだ?」

この様子だと、どうやらまだ裕美子は伝えてないようだ。とはいえこの状況である。鈍いなあ、という顔でアロンがチャンに向かってため息をしていると、裕美子が切り出した。

「わたし、アロン君と一緒に帰る約束をしていたの」
「ええ?!」

リーダーは驚いた様子で裕美子を見下ろした。
裕美子はすすっ、とアロンのそばにいくと、その腕をとって、ぴとっとアロンに身を寄せた。

「・・ごめんなさい、リーダー。わかる?」

アロンもまたかなり驚いた。言葉ではなく、行動で見せ付けようとしていたのだ。
それも、それも・・、かなり艶かしくショッキングな行動で。

『裕美子、それは結構残酷だ。強烈な断り方だぞー!』

「ゆ・・みこさん・・なんとなく噂はあったけど・・本当に?」
「ごめんね、リーダー。・・・帰ろう、アロン君」

いつもはまったく見せない密着度で歩く裕美子。ぶつかって歩きにくいほどだ。
あまりにリーダーが可哀想で、アロンはチャンの横を通過するとき、手を合わせてしまった。


次回「12月(3):月曜日(その3)」へ続く!

前回のお話「12月(1):月曜日(その1)」
☆☆ 「片いなか・ハイスクール」目次 ☆☆



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