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<クリスマスと誕生日とNew Year(6):プレゼント> [片いなか・ハイスクール]

「片いなか・ハイスクール」連載第179回
<クリスマスと誕生日とNew Year(6):プレゼント>


机のスタンドだけの明かりの裕美子の部屋にアロンは通された。

「いいのかな・・みんな本当に寝てるの?」
「静かだったでしょ?」
「まあ物音は何もしなかったけど。暖かいね、この部屋」
「どうぞ、ジャケットこれにかけて」

ハンガーを取り出した。

「冬バイク乗るときはそれなりの格好するから、こんな日でもそんな寒くないんだよ」
「そうなんだ」

1枚脱ぎ、2枚脱ぎ。ようやく普段着っぽくなった。
裕美子もカーデガンを脱いでいる。



「へへ。かわいいね、パジャマ姿も。でもちょっと危なくない?」

床にあぐらをかいて座ったアロン。
裕美子はハンガーを壁にかけると、危ないと言ったそばからなんの躊躇もなしにアロンの横に来た。

「パジャマが?なんで?」
「え?いやあ、思いっきりプライベートな格好だし・・」
「いつか一緒に寝るんだし・・」

『わあ、何言ってんだ、この子はー!』

静かな裕美子の部屋とは裏腹に、アロンの心の中は絶叫状態である。

「アロン君」
「うん?」

裕美子がメガネを取った。そして

「プレゼント、ください」

なんで呼ばれたか分っていたアロンだが、いざ面と向かって言われて真っ赤になった。
その顔を見てちょっと意外な気のした裕美子。

「アロン君は、キス初めてじゃないよね」
「は、初めてじゃないけど・・・一番最高に・・どきどきする」

前置きが前置きだったがために実際かなりドキドキであった。

「ほんと?うれしいです」

アロンは裕美子の肩をそっとつかんだ。裕美子はじっとアロンを見ている。
アロンの手は裕美子の頬にまわった。裕美子はゆっくり目を閉じた。待つほどもなく、その時は来た。
引き寄せ会う二人の顔。そして・・唇・・

・・・


その晩、アロンは帰るまでの間に、何度裕美子と唇を重ねたのか、数えられなかった。
柔らかな唇、体、髪の匂い。忘れたくない感触を胸に帰路についた。
アロンを送って部屋に戻った裕美子も。

「・・大好き、アロン君。また、明日ね。・・・あ、もう今日だっけ」



次回「スキー旅行(1):宿はハウルが取った」へ続く!

前回のお話「クリスマスと誕生日とNew Year(5):明日?」
☆☆ 「片いなか・ハイスクール」目次 ☆☆



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TSO

xml_xslさん、takemoviesさん、くぼたんさん、nagapenangさん、F−USAさん、bitさん、kuzeさん、タッチおじさんさん、こさぴーさん、niceありがとうございます。
nagapenangさんははじめまして?本家ブログならともかく、こっちで旅行カテゴリの人がよくいらっしゃるのはなぜだか不思議です。
by TSO (2011-02-13 22:57) 

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