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<アロンの両親一時帰国(2):裕美子の選んだ部屋> [片いなか・ハイスクール]

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「片いなか・ハイスクール」連載第215回
<アロンの両親一時帰国(2):裕美子の選んだ部屋>


裕美子がアロンのアパートに帰ってきたとき、アロンは食料品を冷蔵庫にしまったりしているところだった。

「あれ?、早いね」
「はい、学校で使うマグカップ。重くて丈夫そうなの」

箱を受け取ったアロンは、ずっしりくる感触にいい感じだった。

「サンキュー。ほんとだいい重さだね。うん、ごっつい方が好きだから。これよさそうだね」

箱を開けながらアロンはまた尋ねた。

「部屋探しはどうだった?もしかしてろくな物件なくて話にならなかったとか?」

裕美子は首を傾げて立ったまま答えた。

「もしそうなら、うれしいですか?」

久しぶりに裕美子から聞く刺激的な言葉である。
確かにいいところが見つからなければ、それだけ裕美子はアロンの家にいることになるのだから。

「でもそれじゃあ裕美子が困るもんね。この辺無いんなら、明日はバイク出してもう少し広い範囲一緒に探そうか?」

裕美子は座ると、テーブル越しにアロンを見た。

「・・・あの、アロン君。ちょっと相談なんですけど。相談て言うより、またお願い・・かも。・・いい?」
「なんか前に聞いたことあるセリフだな。何さ」

一度テーブルに目を落とした裕美子。次に顔を上げたときその顔は赤くなっていた。
そしてとんでもないことを言いだした。

「わたし達、うまくいけましたよね、その・・一緒の生活。これなら共同生活続けられると思うのだけど・・」

それはアロンも考えなかったわけではない。でもあり得ない話と思って口にしたこともなかった。そりゃ普通そうだろう。

「も・・もしかして、同棲続けるの?」
「いいですか?」

赤い顔してメガネ越しにじっと見つめられた。
この試験期間中、同級生の男の子の家に住み込むという大胆なことをした割には、最初の頃を除いてほとんど日常生活と勉強に黙殺されていた二人である。そっけない態度を通していた裕美子だったが、心の中ではそんなことを暖めていたのだろうか。
うれしい話だが、そもそもこの10日ほどの同棲がうまくいけたのは、期限もあったったからこそ、きちんと理性を保てたことだ。期限不明となるとどうなることやら・・・

「・・オレ、そんなに長く理性もたないかも・・」
「え?アロン君なら大丈夫ですよ」

そう言うと立ち上がって玄関に行ったと思ったら、衣装ケースを取って戻ってきた。どうやら玄関の外に置いておいたらしい

「また準備済みかい!」
「だって、OKなのは疑ってなかったですもの」


次回「アロンの両親一時帰国(3):裕美子をどうする?」へ続く!

前回のお話「アロンの両親一時帰国(1):裕美子部屋探し?」
☆☆ 「片いなか・ハイスクール」目次 ☆☆



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TSO

あいか5drrさん、xml_xslさん、こさぴーさん、つるぎうおさん、bitさん、くぼたんさん、綾小路曽根斗麿さん、F−USAさん、shin.sionさん、りたーむさん、タッチおじさんさん、niceありがとうございます。
by TSO (2011-07-02 22:42) 

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