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<バレンタイン(3):リーダーにも> [片いなか・ハイスクール]

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「片いなか・ハイスクール」連載第222回
<バレンタイン(3):リーダーにも>


4時過ぎ。
生徒会が終わった裕美子は、教室で待っていたアロンと一緒に学校を出た。

「リーダーもバレンタインの日呼ぶの?」
「なんか家の予定があるみたいなので声掛けませんでした。1日遅れるけど月曜日にあげようと思います」
「義理チョコ?」
「義理じゃなです。もっと親しみのあるものです」
「裕美子・・、リーダーも好きなの?」

裕美子はアロンの顔を見た。

「・・・あの、恋愛感情じゃなくて、尊敬ですよ。性別に関係なくその人の人間性に好意を持つってあるでしょう?そういうのです。わかる?」
「裕美子はリーダーとよく一緒に仕事してるからね。実際いい奴だし、わからんでもないよ」

裕美子はちょっと不安そうな目線をメガネ越しに投げかけた。

「・・・あの、もしアロン君が面白くないなら、わたしあげるのやめますよ。アロン君の方が大切だから」
「大丈夫だよ。向こうに変な期待持たせないように気を付けてくれりゃ」

肩に安堵の気持ちが見えた。
メガネの裕美子は、感情の変化を顔から捉えるのでなく、全身からの微妙な変化を読み取るのだというがようやくわかってきたアロンである。

「ありがとう。あのね、生徒会の女の子の間でも、みんなで生徒会の男子にあげようって話しあるんですよ。こっちは本当に義理チョコですけど」
「そうなんだ。生徒会もなんだかクラブみたいなノリだね」
「今年の生徒会はすごく雰囲気がいいそうです。だからでしょう」
「それならリーダーを慕う人いるんじゃないの?」
「うーん、聞いたことないですね・・」
「裕美子こういうのは鈍いから、気付かないだけじゃないの?」
「そうなのかな・・」
「個人的にチョコあげるのは様子見たほうがいいかもよ」
「あ、ハウルさん達とあげますから。どうせ今度みんなで作るのだし」

グループ交際の一員だったリーダーだから仲間外れにはしたくなのだろう。しかも裕美子はリーダーを強烈な方法で振ったことを気に掛けていて、その後もちょっと気配りしているようだった。早くいい人見つかるといいんだが。



かつての裕美子の家との分かれ道に着いた。同棲を隠している2人は、今でも一旦ここで別れることにしていた。

「お買い物しておくものありますか?」
「今日はレソフィックと勇夫が夕食当番だし、何もないよ」
「無理やり押しかけてるのにお夕飯まで・・、なんか悪いですね」
「俺らもう日課になってるし、一人分増えるくらいぜんぜん構わないよ。そんかわし、ろくなもん出せないけど。今日は確か焼きそばだったと思ったよ」
「あのお二人、きっと紅ショウガ忘れますよ。買っておきますね。それじゃ」
「あ、そしたら青海苔も頼む」
「はい」


次回「バレンタイン(4):生殺しの儀式」へ続く!

前回のお話「バレンタイン(2):あげる人いっぱい?」
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コメント 1

TSO

bitさん、綾小路曽根斗麿さん、くぼたんさん、xml_xslさん、あいか5drrさん、niceありがとうございます。
by TSO (2011-07-18 21:15) 

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