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<第2部:第11章 ピクニック(1):恐れていた明確なライバル(1)> [片いなか・ハイスクール]

「片いなか・ハイスクール」連載第341回
<第2部:第11章 ピクニック(1):恐れていた明確なライバル(1)>


「ハロー。勇夫?ねぇねぇ、バーベキューの道具あるんだよね。来週どっかでやろうよ。・・・えー?どうせ暇なんでしょ?アロンとレソフィックも・・・・だから暇なんでしょ?・・・・・・・ヒマ、なんでしょ?!・・・ほら暇なんじゃない。決まりー。・・・そうね、涼しいところがいいわね。・・・あ、いいじゃんその河原。あの辺だとだいぶ上流になるから周り木立一杯よね。・・うん、涼しい涼しい。・・・・いいわあ、楽しみ~。え?一方的におもてなししてくれないの?・・・アハハ、判ったわよ~そんなギャアギャア言わなくても・・、そしたら何すればいい?・・・うん、うん・・あ、デザートにしよう。じゃ、デザートはこっちで用意するわよ。裕美子呼べば解決よ~。・・・そうでしょ?期待できるよね。・・・えへへへ、そうなのよ~。・・あ、それ?・・・うん、見てみたい。・・詳しく聞かせて・・・うんうん・・」

にゅうっと手が伸びてきてハウルの肩を叩いた。

「なに?」

振り向くとクリスティンだった。

「お話しがずれてきてなぁい?」
「す、鋭いわね」
「ハウル監視役の肩書きは伊達じゃなくてよ~」

分かった分かったと合図すると、

「勇夫、その話は夜にでも改めて電話するわ。・・・なによ、なんならあんたん家行ってもいいわよ。・・・じゃあ、また後で。バイ!」

携帯電話を置いたハウルにクリスティンがニコニコと話しかける。

「ずいぶん楽しそうねえ。男の子と会話が弾むなんて、最近見たことなかったわ~」
「そんなことないわよ。普通、普通。でね、バーベキューやってくれるって。カーラと裕美子誘うよー」




夏休みも中盤。ダリ・ビーチで行われたC組生徒オンリーの臨海学校が終わってからおよそ2週間。
ハウルが勇夫に依頼したバーベキューの開催の2日前のこと。
裕美子はお料理の本を開いていた。もう何を作るかは決めてあった。念のため材料と手順を確認するだけ。

きっと男の人達とハウルさんは半端ない量を食べるんだろうから、分量は3倍くらいみないとかしら。

アロン君のいなくなった後のダリ・ビーチの臨海学校は、最初こそアロン君の幼なじみの話で持ちきりだったけど、そのうち話題にならなくなり、二夜連続の花火大会で夜は盛り上がった。美女さんは自分のペースに乗せられなかったことをぶつぶつ言ってたけど、後はいつも通りで、綺麗な歌声を披露して、ペンションの中庭はまるで小さなライブ会場。
カーラさんがやたらとはしゃいでたけど、翌日の帰りの電車では燃え尽きたように白くなってた。それは夜騒ぎすぎて疲れちゃったからなのか、それとも・・・。
わたしには美女さんなんかよりカーラさんの方がよっぽど気になる存在だ。だってカーラさんは間違いなくアロン君と気が合うし、二人とも相手を認め合ってるし、行動を共にできる人だ。その割にはカーラさんは二人っきりになるチャンスでも素っ気ないし、会話もぎこちないんだけど・・・。カーラさんは別に気にしてないのかしら。

臨海学校の翌週、ハウルさん達と一度遊んだけど、カーラさんはおばあちゃんのいる田舎へ旅行中とかで会ってない。明日の買い物には来るはずだけど。
わたしは幼なじみの裏事情もみんな知ってるし、あの日一時アロン君の恋人を演じられて、・・・しかも、しかも、アロン君にぴとって抱きついちゃったし、思い出すと胸が熱くなって汗かいちゃう。だけど、これ以上進展のしようがないのだと思うと、悲しさも感じてしまう。
多分今が一番幸せな時だ。このまま今ピークの状態で人生終わってくれないかしら。あれ以上いいことが起こるとは思えない・・。
だけど、ハウルさんが勇夫君達を遊びに誘って、わたしもそこへ仲間に入れてくれて、またアロン君と会えるかと思うと・・お話しできるかもと思うと・・・どうしても心ときめいちゃう。
会いたいなぁ・・。


次回「第2部:第11章 ピクニック(2):恐れていた明確なライバル(2)」へ続く!

前回のお話「第2部:第10章 夏のエピソード(16):誘ってくれたら、応えます」


対応する第1部のお話「第1部:第15章 ピクニック(1):バーベキューしよー」
☆☆ 「片いなか・ハイスクール」目次 ☆☆



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新年度を迎えました。装い新たに出発された方もいらっしゃるでしょうか。RightWorldでもほのぼの4コマのNASA S.が新たな門出を迎えております。
片いなか・ハイスクールも新章に移りました。・・が、こちらはあまり執筆が進んでなくて(あせあせ)。


※片いなか・ハイスクール第2部は、第1部のエピソードを裏話なども交えながら本編のヒロイン裕美子の視点で振り返るものです。ぜひアロン目線の第1部のその部分と読み比べてみてください。「対応する第1部のお話」で飛ぶことができます。



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